第3話 / うちわ開発記

第3話 古い記録を掘ったら、最初からカレンダーが大仕事だった

残っていた古い記録では、カレンダーに予定コピー、日本の祝日、多日にまたがる予定、家族ごとの色分け、通知まで一気に増えていた。

そんなところで詰まるのか

残っていた古い記録では、カレンダーに予定コピー、日本の祝日、多日にまたがる予定、家族ごとの色分け、通知まで一気に増えていた。

プログラムを知らない側から見ると、画面に出ている症状がすべてである。どのファイル、どの処理、どの端末差が関係しているかは最初から分からない。だから症状をそのままChatGPTへ返し、候補を一つずつ潰していった。

直して、また触る

表示だけでなく通知も確認し、家族共通の予定と個人予定を分け、同じ通知が重複しないようにした。予定表ひとつが小さなアプリ一個分の仕事になっていた。

「これで直ります」と言われても、まず押す。閉じる。もう一度開く。家族がする普通の操作を一通りやってから次へ進むようになった。

このころには、直ったように見えた一回だけで終わらせず、同じ操作を何度か繰り返すようになっていた。AIの説明を理解し切れなくても、同じ結果が再現するかどうかなら確認できる。そのやり方で前へ進んだ。

この回で残ったもの

「カレンダーを付けよう」は短い一文でも、予定、色、祝日、通知、参加者、コピーが連鎖する。うちわでは早い段階から、一機能を足すと確認場所が増える癖が始まっていた。

うちわでは「コードを直した」より「家族がいつもの入口から使えた」を優先するようになった。小さな不具合でも、毎日使う場所なら次の版まで持ち越さず、また触って確かめる。その繰り返しで少しずつ普通の道具へ近づいていった。

※家族や身近な人向けWebチャット「うちわ」の開発記です。