第5話 / うちわ開発記

第5話 Androidの時計盤をやめた

予定時刻を入れるAndroid標準の時計盤が、家族全員にとって使いやすいとは限らなかった。通知設定の位置や設定画面の閉じ方も同じ時期に気になっていた。

そんなところで詰まるのか

予定時刻を入れるAndroid標準の時計盤が、家族全員にとって使いやすいとは限らなかった。通知設定の位置や設定画面の閉じ方も同じ時期に気になっていた。

プログラムを知らない側から見ると、画面に出ている症状がすべてである。どのファイル、どの処理、どの端末差が関係しているかは最初から分からない。だから症状をそのままChatGPTへ返し、候補を一つずつ潰していった。

直して、また触る

時計盤をやめ、時と分を押して選べる形へ寄せた。通知のON/OFFも利用者ごとに扱い、通知トークンの重複登録まで整理した。

原因の説明より、実際の端末で再現するかどうかを優先した。AIが外すこともあるが、候補を短時間で出してくれること自体はかなり助かった。

一つ直ると、今まで気にならなかった次の違和感が見えてくる。完成へ近づくほど問題が減るだけではなく、使う回数が増えて細かいところまで目につくようになった。うちわの履歴はその繰り返しで長くなった。

この回で残ったもの

標準UIだから正解とは限らない。毎日触る小さな入力欄のほうが、派手な新機能よりアプリ全体の印象を決めることがある。

うちわでは「コードを直した」より「家族がいつもの入口から使えた」を優先するようになった。小さな不具合でも、毎日使う場所なら次の版まで持ち越さず、また触って確かめる。その繰り返しで少しずつ普通の道具へ近づいていった。

※家族や身近な人向けWebチャット「うちわ」の開発記です。