第10話 / うちわ開発記

第10話 Androidの戻るボタンは、思っていたより強い

設定や写真の確認画面を閉じたいだけなのに、Androidの戻る操作で背後のトークやホームまで変わることがあった。

そんなところで詰まるのか

設定や写真の確認画面を閉じたいだけなのに、Androidの戻る操作で背後のトークやホームまで変わることがあった。

プログラムを知らない側から見ると、画面に出ている症状がすべてである。どのファイル、どの処理、どの端末差が関係しているかは最初から分からない。だから症状をそのままChatGPTへ返し、候補を一つずつ潰していった。

直して、また触る

一時画面が開いているなら、まずそれだけを閉じ、背後のページは変えないというルールへそろえた。AndroidでもWeb/PWAでも同じ考え方に寄せた。

原因の説明より、実際の端末で再現するかどうかを優先した。AIが外すこともあるが、候補を短時間で出してくれること自体はかなり助かった。

新機能を一つ増やすより、今ある機能を普通に使える状態へ寄せるほうに時間がかかることも多かった。おっさんはそのたびに「そこまで見るのか」と思いながら、結局また端末を触った。

この回で残ったもの

アプリでは進むボタンより戻るボタンのほうが難しいことがある。「普通に戻る」の中にも大量の条件があった。

うちわでは「コードを直した」より「家族がいつもの入口から使えた」を優先するようになった。小さな不具合でも、毎日使う場所なら次の版まで持ち越さず、また触って確かめる。その繰り返しで少しずつ普通の道具へ近づいていった。

※家族や身近な人向けWebチャット「うちわ」の開発記です。