第19話 / うちわ開発記
第19話 グループトークを開いたら個人トークになった
個人トークの通知からアプリを開いたあとホームへ戻り、「みんなと話す」を押しても古い個人トークIDが残る経路があった。
そんなところで詰まるのか
個人トークの通知からアプリを開いたあとホームへ戻り、「みんなと話す」を押しても古い個人トークIDが残る経路があった。
プログラムを知らない側から見ると、画面に出ている症状がすべてである。どのファイル、どの処理、どの端末差が関係しているかは最初から分からない。だから症状をそのままChatGPTへ返し、候補を一つずつ潰していった。
直して、また触る
グループ入口では必ずグループ会話を選び、起動時パラメータを普段の操作へ使い回さないようにした。親側の状態とも同期させた。
ChatGPTは前へ進みたがる。おっさんは「その前に、さっきのところもう一回」と戻す。AIと人間の役割が少しずつ固まっていった。
修正前の症状は、文章にすると数行である。実際には再現して、直して、もう一度同じ手順で確かめる。その往復が何度もある。開発記が長くなる理由の大半は、たぶんこの地味な往復でできている。
この回で残ったもの
第8話と似ていても入口が違う。通知から開くだけで別の経路が増え、同じ不具合が別の顔で戻ってきた。
うちわでは「コードを直した」より「家族がいつもの入口から使えた」を優先するようになった。小さな不具合でも、毎日使う場所なら次の版まで持ち越さず、また触って確かめる。その繰り返しで少しずつ普通の道具へ近づいていった。
※家族や身近な人向けWebチャット「うちわ」の開発記です。